子供の足や指に黒い点が出来てイボやタコのように固くなっているなんてことはありませんか?じつはこれ『子供のウイルス性イボ(ミルメシア)』の可能性があります。
実は、うちの娘も足の側面に黒い点があり周りが固くなっていて皮膚科に行ったところウイルス性イボだと診断されました。
治療をしなくてもひどくならない人もいるし、大きくなっていく人もいるそうですが、少しでも早く治したいと、週1回液体窒素治療という痛みのある治療を嫌がらずに受けていました。1回でくじけてしまう人もいる液体窒素治療を、もう5か月16回以上も。
通院している半年近く、痛い思いもしたし、液体窒素治療で本当に治るのかという疑問もありましありました。窒素塗布してかさぶたになって取れると一回治ったように見えます。でも、また黒い点が出てきます。そしてまた液体窒素治療を受けます。その繰り返し。
少しずつ奥のほうにあった黒い点(黒い芯)が手前に手前に浮き上がってきます。
しかし、半年通院しても治らず自宅で市販薬を使って除去。1か月で治りました。市販のイボコロリで皮膚を柔らかくして白くなった皮をポロリとめくります。それを2回繰り返しました。(器具や傷口はしっかり消毒。感染症に注意しながら自己責任でお願いします。)
目で見て黒い点が見えなくなったので、念のためきちんと皮膚科の先生に診ていただきましたが完治していました。
同じ病気で悩んでる方の参考になればと。
本文下の方には写真もありますので苦手な人は閲覧しないようにお願いします。
完治には個人差があります。
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子供の手足になりやすい硬い皮膚に黒い点『ウイルス性イボ』ってなに?
イボは手足や顔などの皮膚にできる小さな突起物。医学的にはイボは「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれ、ウイルス感染によるものと、そうでないものがある。
東京女子医科大学八千代医療センター(千葉県八千代市)皮膚科でイボ外来を担当する三石剛准教授は「イボが大きくなったり、数が増えたり、市販薬で治らなかったりした場合は、悪化を防ぐためにも早めに皮膚科を受診して」と勧める。ウイルス性のイボはいじったり、自分で取ったりすると、逆に増えることも。「皮膚科で適切な治療を受ければ、早いと1カ月ほどできれいに治る」
ウイルス性イボで最も多いのが、手足などにできる尋常性疣贅だ。丸みをおびた形で表面はザラザラしている。多くは肌色や白色、褐色で、痛みはない。原因はヒトパピローマウイルス(HPV)。ひっかき傷やささくれなど、皮膚の小さな傷口からウイルスが入り込んで感染する。
長女の場合、足の付け根に皮膚が固くなっている箇所がありました。
イボというか、虫刺されの様な感じ。でも、その皮膚が固くなってきて真ん中に黒い点が3つ。
本当にイボの様な感じではなかったんです。小さかったし。靴ずれみたいな。
でも、アトピーを見てもらうときに一緒に見てもらうと『ウイルス性イボ』という診断でした。
小さかったので液体窒素で治療をすればすぐに治るだろうということでした。
水いぼのときいも窒素治療を受けたことがあったので『あの痛いやつまたやるの?』と不安そうな娘。
でもほかの人に移る可能性もあるということだったので治療を決意しました。
ウイルス性イボの原因はヒトパピローマウイルスで感染経路は接触感染
ウイルス性イボ(ミルメシア)の原因はヒトパピローマウイルスと病院の先生から説明を受けた時に思ったのは子宮頸がんの原因になるウイルスと一緒だという事です。
一瞬、このイボが原因でガンになるのでは?と心配しましたが、原因となるウイルスは一緒でも皮膚に出来るイボとは型が違うから心配はいらないという事でした。
我が家で心配する必要があるのは接触感染です。
水に濡れてイボがふやけてしまうと感染力が上がるのでお風呂の後のタオルやバスマットには気をつけるよう指摘を受けました。
皮膚科で勧められた「治療液体窒素治療法」とは?
いろいろな治療法が試みられていますが、皮膚科の診療で、多用されている方法は、液体窒素療法(凍結療法)というものです。液体窒素(-196℃)でウイルスに感染している細胞を凍結・融解を繰り返し、「イボウイルス」を表皮の細胞ごと破壊していくものです。効果を上げるために角層を削る必要がある場合もあります。綿棒で液体窒素をつけると、「イボ」は凍って白くなります。白くなった「イボ」は、数分で元の色に戻ります。ドライアイスを押しつけるようなものですから、処置中は冷たいという感覚を通り越して、結構痛いのです。この痛みに耐えきれず、治療を中断してしまう患者様もいます。
こんな治療を毎週毎週受けています。
妹たちも連れて行くので窒素治療中は1人で頑張っています。下の子が間違って触ってしまうと危険なので。
こんな治療を毎週毎週弱音も吐かずに頑張る長女の精神的な強さにはもう尊敬しかありません。
液体窒素の入ったボンベからシューっと白くて冷たい気体を噴射します。
窒素を当てている間は『ちくっとする感じが数秒続く』治療した後は歩くのも痛いそうです。イボの場所にもよると思いますが、足の裏との境付近なので余計に歩きづらいようです。
ウイルス性イボと魚の目やタコとの違いは?
ウオノメ、タコ、イボは混同されることが多い皮ふ疾患です。
確かに、「足の裏によくできる硬い皮疹」という共通点があります。
しかし、
① ウオノメとタコは親戚です。
② イボは全くの他人です。イボについては、尋常性疣贅(イボ)とはのページを参照してください。
ウオノメとタコは反応性の皮ふ病変ですが、イボはウイルスの感染症ですので、原因も治療も全く異なります。ポイントは、
① 小児にはウオノメ、タコは滅多にできません。ほとんどがイボと考えてよいいと思います。
② 青年、中年、壮年には、ウオノメ、タコ、イボのいずれもできます。頻度は同じくらいですので、部位と性状などで判断する必要があります。
③ 高齢者にはイボはあまりできません。ウオノメ、タコの頻度が圧倒的に高いです。
素人眼で見ると違いを見分けることは難しいようです。
黒い点があるとウイルス性イボですが、よく見ないとわからない事もあります。
ウイルス性イボだとうつって広がっていくので自分で勝手に判断せずに医師の診断を仰ぐようにしましょう。
大きくなったりほかの箇所に広がってしまってからだと治療はますます困難になります。
触ると広がったり移るので注意しましょう。
お風呂の後など、イボが柔らかくなっているときにうつりやすいそうで、バスマットには要注意だと言われました。
ウイルス性イボを週1回6カ月間窒素治療した結果。
広がることもなく、若干小さくなったのかな?という状態です。
もともと大きくなかったのに治らないことが本当にもどかしい。
点々がなくなったら治療終了なのでもうすぐ治るのかな?とはいえ、ウイルス性イボは再発することも多いので油断がなりません。
娘のイボは足の裏・小指の付け根の下です。
【閲覧注意・写真あり】足の裏のイボが治りにくい理由。
夏、初診でいった時は3.4カ月で治ると言っていたウイルス性イボですが、治療は長引くようです。
その理由は『足の裏やその付近にあるウイルスは奥に入りやすい』とのこと。
地面を踏むので芯のようになっているウイルスがどんどん奥に入って取れないようです。
芯のような黒い点々わかりますか?このウイルスがポロリと取れたら治療は終わります。
しかし、何回窒素で焼いてもめくれる気配がありません。

【市販薬】お友達は薬局の薬とピンセットでイボの治療。
この記事を書いた後、友達から『うちの子も黒い芯のあるイボがあったんだ』という話を聞きました。
でも、その子の場合はイボコロリという薬で硬くなった皮膚を柔らかくしてから機械で削ってピンセットで掘ったそうです。
病院の先生に数回してもらったあとは自宅でピンセットを消毒・除菌して削ったというのですから驚きです。
その子の場合に2.3カ月で治ったということなのでうちの娘よりも早い完治になりますが、自分で削った箇所が化膿する恐れもあります。
窒素で焼くよりも早く直りそうなので病院でやっていただけると安心ですが、我が家のかかりつけの病院では窒素を勧めているのでその通りで治療を進めていこうと思っています。
お友達の通っていた病院も聞いたので、もし治らないと思ったらそちらを受診して削ってもらおうと思います。

6か月通院の結果、市販薬を使用。黒い点が取れて完治の診断。
これを使って白くふやけたところで(すごく白くて見た目は気持ち悪かったです)
お風呂でしっかり泡立てた石鹸で洗って一定方向に削っていきます。
削りすぎには注意。1度で取ろうとせずに何度かかけて小さくしていくイメージで。
このかかとシャープナーで削りました。
あまりきつく削ることは出来ないので焦らずにゆっくり。
2回ほどやったところで黒い芯はきれいさっぱりなくなりました。
(1回目で黒い点がすぐ近くまで見えるようになっていました。)
自分の足だったら1回で削れたと思いますが、娘の足なので皮が薄くなりすぎないように注意しました。
イソジンでしっかり消毒しました。
そのあと、1週間は様子を見ましたがやっぱり黒い芯はなくなっていました。
自宅治療後、念のため時間をおいて病院に行って完治したか診断していただきました。それから2か月再発ナシです。
娘はアトピー体質で肌質が良くありません。小さな傷がたくさん付いている状態。だから余計に治りが遅かったのかな?と思います。
お子さんのイボで悩んでいる方の参考になりますように。


