先日、小学校の先生から電話がありました。
黒板を見るときに顔を右に向けて横目で正面の黒板を凝視する次女に違和感をおぼえたようです。
『お母さん、ご存知ですか?次女さん斜視ですよ!検査が必要です。』
確かに小学校の授業参観などで1人だけ横目で見ている次女を見ると違和感があります。目を引きます。
5歳ごろに家でもテレビを見るときは顔を右に向けて正面のテレビを見ていたので気になって眼科を受診していました。 それでも『異常なし』
病院を変えること3回。やっと次女に病名がつきました。
『横目遣い症候群』
病気と言われるのは嫌ですが、なんとなくほっとした気持ちになりました。
現在経過観察中で1年に1度検査を受けています。
ネットでもあまり目にしない病名なのですが、次女のこれまでの経緯をご紹介いたします。誰かの参考になれば嬉しいです。


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幼稚園の時からテレビを横目で見ていた次女。
普段あまりテレビを見せないし、テレビを見るときは私が手を離せない時なのであまり気になっていませんでした。
でも、気づいてからも少しの間は癖かな?とか、新しい遊びかな?くらいに思っていました。
普段は15分ほどのテレビしか見なかったんですが、初めて映画を見ることに。
集中すればするほど顔が右を向く娘に『まっすぐ前見てね。』ということが何回あったでしょうか。
さすがに『ちょっと病院に行くべきかも』と思いました。
ちなみに、本を読むときや友達としゃべっている時などには顔をまっすぐ前をみています。
テレビも集中していないようなときはまっすぐ前を見られます。
【追記】
テレビも30分見ると2回は注意します。すぐに直しますが、時期に顔が左に向きます。
病院へは、立体視が出来ているかの検査や両目の視力検査など半年に1度してもらっています。
やはり斜視ではないようです。
気を付けないと左右の視力に差が出てしまうので経過観察が必要です。
初めての病院では異常なし。
眼科の先生もかなり丁寧に見てくださいました。
視力の検査をしたあとで先生の問診や触診の様なものがありました。
目玉の動きがスムーズか、両目がちゃんと同時にペンライトの光を追えているか。などです。
頭と首の動きについても『ぼくは専門外だけど』と言いながら軽く見てくださいました。
でも、異常はなし。
まだ年少さんだったので
気になるようだったら筋肉の専門家のところに相談に行くようにアドバイスを受けました。
眼科では、定期的に健診を受けることに。
この状態のままでは視力に差が出る可能性もあるので、定期的に診ていきましょうということでした。
しかし、原因がわからないというのはムズムズしますね。
もちろん病気ではないと言われて安心しましたが。
でもやはり1度気になると『あっ!また顔が横向いてる。』と心配になるんです。
結膜炎になったので違う病院で相談することに。
年長さんごろに結膜炎にかかったので、以前と違う病院で一緒に相談することに。
ここでもいろいろ診ていただきましたが異常なし。
こちらの病院も親身になって話を聞いてくれましたがあまり聞いたことがない症状だということでした。
まさか右耳が聞こえにくくて左の耳を前にしているのかも?
ふと思ったんです。
まさか右耳が聞こえにくくて左の耳を前にしているのかもしれない。
そう思って耳鼻咽喉科に急ぎました。
しかし、耳の検査をしても異常はなし。
先生にテレビの画面を見るときに顔を傾けるくせについて相談しました。
『耳の可能性ももちろんあるけど彼女の場合はそうではありません。』と。
では何なんでしょう。
注意をすると即座に直りますし、でも徐々にまた右を向き始めます。
耳鼻科の先生の紹介で新しい眼科を紹介していただきました。
紹介された病院を予約中、学校の眼科健診を受けた次女。
集中する場面ででる癖?症状なので幼稚園では一切その様子は見られませんでした。
先生からの指摘もなかったのですが、小学校に入って授業中に横目で見ることがあったようです。
即電話をいただきました。
『お母さん知ってますか?次女ちゃん斜視ですね。病院を受診することをお勧めします。』
- 3歳くらいからその症状は見られていたこと。
- 定期的に病院に通っていて大きな病院を予約中であること。
を伝えました。
クラスに何十人もの子供がいる中で気にかけていただけることはありがたいのですが、病気だ!眼鏡だ!と言われてしまうと・・・。一気に怖くなってしまいました。
え?斜視なのかな?眼鏡がいるの?と。
【解決?】ついた診断名は『横目遣い症候群』
以前から通っていた眼科で子供を専門に見ている眼科を紹介していただきました。
人気のある病院なので予約をしてから3カ月ほど待ちました。
紹介状に書かれていたのは斜視の可能性。
斜視とは・・・
斜視とは、片方の目の視線が対照となる物を見る方向とはの方向に向いている状態を指します。視線の方向には内側や外側、上側や下側などその人によって様々なものになります。内側に向いている斜視の場合「内斜視」、外側に向いている斜視の場合「外斜視」、上側の場合「上斜視」、下側の場合「「下斜視」と呼んでいます。
俗称でロンパリ(片方はロンドン方向を見ており、もう片方はパリ方向を見ている様子から)、藪睨み、眇(すがめ)、がちゃ目などとも呼ばれる事が有ります。
斜視の原因には先天的原因、外傷などで眼の筋肉や周囲の骨が損傷した場合、強度の近視や遠視、失明、弱視などが有ります。
斜視は左右の目が異なる方向を向いているため対象物との遠近感が取りにくいことや、どちらか片方の目を「効き目」として無意識に使用するので効き目とは別の眼の筋肉が衰えて視力が低下するなどの影響が出ることがあります。
斜視の可能性を疑っていたのですが親から見ても右目と左目の動きにずれがあるなんてことはありません。
先生の診立てでは横目使い症候群だそうです。
ネットで調べてもあまり載っていない病名でした。
対策も治療法もないとの事。
横目使い症候群とは・・・
当医院にも4歳の男児が、”テレビを見ているときに顔を斜め左に向けて横目でみている。どんなに注意してもまた横目で見ているのが直らない”ということで受診しました。検査してみても斜視もないし、屈折も正視で裸眼視力も良いのです。大学の斜視弱視外来に相談をしました。
このコンサルテーションの結果は、このような状態を横目症候群(横目遣い症候群)という心配の無いものであるということでした。
あまりメジャーな診断名ではないようです。
ほかの病院では何をどう検査しても異常がない。癖としか言いようがないと言われました。
でも、そうやって診断名がつくとほっとしますね。
もちろん娘の目の状態は、一切変わっていないんですけど。

斜視疑惑だった次女。眼科ではどんな検査をしているの?
- 視力検査
- 眼位検査(いろんな方向を目で追った時の左右の目のずれを調べる)
- 立体視検査(物が立体に見えているか検査)
- 眼科医による診察
以上の事を経過観察としてみていただいています。
検査内容としては斜視を調べる検査とほぼ一緒です。
【今後の対策】家庭で気を付けることは?
癖になってはいけないから、もし顔の向きがおかしい場合はその都度注意をすること。
学校で使っている筆箱に『顔は正面に。真っ直ぐ前を見ようね。』と書いて貼っています。
利き目を使ってものを見ているので利き目を使いすぎて視力が下がる(弱視)の可能性がでるのでその防止のためです。
なのでそうならないようにその都度、注意をする必要があります。
横目遣い症候群、このままの状態だと何か問題があるの?
病気か病気じゃないのか微妙なところですが、このまま治らないと病気になる可能性が高くなります。
片目ばかりを酷使している状態なので視力の低下にもつながります。
今後も斜視や眼筋麻痺・視力不良などほかの病状を引き起こさないように経過観察をする必要があります。
視力の左右差が出た時に早期に発見・対策をする必要があるからです。
とはいえ、注意する以外に出来ることはありません。
今後も注意を促しながら様子を見ていきたいと思います。
幼稚園のころから小学一年生までずっとなので癖だとしてもこれからでは治りにくいのかな?思っていますが視力の左右差が出ないように気を付けながら注意していこうと思います。